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業務 産学連携

変わりゆく農業のカタチ

皆さんこんにちはface01
B-nestでは、産学連携の一環として、企業・大学見学会を実施しています。
7月27日(水)、B-nestが主催する静岡地域産学連携コーディネータ会議のメンバーの15名が、企業見学会を行いました。
今回は、磐田市まで遠征し、農業関連の企業・大学を訪問です!

①スマートブルー株式会社 磐田農場(磐田市下万能)

「持続可能性の追求」をスローガンに掲げる同社は、
農地利用コンサルティング・アグリビジネス・技術部の3つの事業を展開しています。

今回は、アグリビジネス事業を展開する「スマートブルー磐田農場」(磐田市下万能816-1)を見学させていただきました。こちらは、コミュニティ型次世代ICT農業モデル農場として、「ソーラーシェアリング」(一つの土地で農業と発電事業を両立させる事業)を行っています。

変わりゆく農業のカタチ

太陽光パネルの下で、農業をおこなっています
現在圃場は2つにわかれ、ブルーベリー榊(さかき)の栽培がおこなわれていました。

変わりゆく農業のカタチ
ブルーベリー 広さ約700㎡

栽培方法やIcT活用については、同社のブログに記載されています→コチラ
ブルーベリーは20~30%遮光(しゃこう=光をさえぎること)されていても育つそうです。
今回伺った際は既に出荷済でしたが、こちらで収穫されたブルーベリーは、例年ふるさと納税の返礼品やネット通販などで販売されています。今後は、ジャムやパン、ビールの製造販売など六次産業化も検討中とのこと、楽しみですね!

変わりゆく農業のカタチ
榊 広さ約1600㎡

榊にいたっては、80%遮光しても十分育ち、且つ手間もかからないため、ソーラーシェアリングに向いているそうです。

変わりゆく農業のカタチ
コンサルティング事業部 アグリビジネス課
進 菜々子さん


案内してくださった進さん曰く、市場に出回っている榊は実は中国産が9割以上!を占めるそうです。
神事や神棚に欠かせない榊(さかき)。個人的には、地元の大地で大切に育てられたものをお供えしたいなと思いました。

持続可能なエネルギーとIcTを農業に活かし、労力・人手不足で悩む農家の皆さんや新規就農者の方々が事業を安心して持続できるシステムが、日本の農業に定着するといいですね。

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スマートブルー株式会社(本社)
〒421-1212 静岡県静岡市葵区千代2丁目17-23
フリーダイヤル 0120-588-315
Tel.054-277-5151
Fax.054-277-5156


②静岡県立農林環境専門職大学(磐田市富丘)

変わりゆく農業のカタチ
今回は、お忙しい中にもかかわらず学長がスケジュール調整してくださり、大学の特徴についてお話くださいました。

変わりゆく農業のカタチ
学長 鈴木滋彦氏 
変わりゆく農業のカタチ


「農林業のプロフェッショナルの養成」

2020年開校、「耕土耕心」を理念に掲げる同大学は、農林業分野では全国初の公立専門職大学。従来の大学農学部とは異なり、連携先の産業界等、学内外での実習が豊富に組まれています。
授業の1/3以上が実習・実技。さらに、学部によっては経営や流通に関する分野でも2ヶ月間の実習を経験するという「実学」重視のカリキュラムで、現場の即戦力となる実力を身につけ、農林業の経営の中核となる人材育成を目指します。

引き続き、2名の教授から各研究分野のお話を伺いました。

変わりゆく農業のカタチ
生産環境経営学部 佐藤展之教授

施設園芸、環境制御、養液栽培などが研究テーマの佐藤教授より、1980年代より行ってきたスマート農業(生育・環境情報の簡易IoT)の研究・取組についてお話いただきました。

1980年代 温度・湿度・光量・二酸化酸素の測定と制御
1990年代 養液管理による農業の実践
2000年代 それらの情報を使った遠隔監視
2010年代 クラウド利用による環境制御

農業の各種管理・作業の省力化のための技術がかなり進んでいることがわかりますね!
これらの設備・ノウハウが、全国津々浦々、必要としている農業従事者の方々に、一日も早く普及されることを祈ります!!

変わりゆく農業のカタチ
生産環境経営学部 前田節子教授

2013年に「静岡在来作物研究会」を発足、研究や各種取組を続けていらっしゃる前田教授より、「在来作物と地域文化の共生社会 ~在来作物は生きた文化財~」と題してお話いただきました。

在来作物は「栄養・美味しさ・機能性・文化、、さまざまな面において『豊かさ』が濃い作物」と前田教授。
日本各地の在来作物、伝統的な食べ方、神事の奉納、在来種専門レストランなどの事例をご紹介いただき、商業品種に比べ、大量生産が難しい・耐病性が強くない・外観も不揃い、、など欠点も多いイメージの在来作物がなぜ流行るのか、腑に落ちました。
まさに、生きた文化財ですねemoji08


最後に学内施設と圃場見学、そして鈴木学長の御厚意で座談会も行われ、今後の農業や大学のあり方、未来の日本を担う若者への期待など、話に花が咲き、有意義なひとときでした。

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静岡県立農林環境専門職大学
〒438-8577 磐田市富丘678-1
Tel.0538-31-7901(総務企画課)


お忙しい中ご対応くださった各関係の皆様、ご参加くださった皆様、この度はありがとうございました。



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Posted by B-nestすたっふ at 16:59

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