支援事業

B-nestでは、産学連携の一環として、研究施設の見学会を実施しています。

2月10日（水）に、静岡県工業技術研究所の機械科を見学しましたので、ご紹介します。

静岡県工業技術研究所は、中小企業の技術支援を行うため、静岡県下4カ所に施設を有しています。今回訪問したのは、静岡市の施設で、研究所の中心的な施設となっています。その他、沼津市、富士市、浜松市にそれぞれ工業技術支援センターがあります。

今回は、静岡市の研究所の中でも機械科を見学しました。参加者は15名で、参加された企業の皆様も大変興味深く見学されて、参加して非常に良かったというご意見もいただきました。

■機械科鈴木科長からの研究所と機械科の紹介


静岡県工業技術研究所は県内4カ所の施設からなっていますが、それぞれ技術分野に、特徴があります。

　・静岡市の食品・環境・工芸・ユニバーサルデザイン（UD）
　・沼津市のバイオ
　・富士市の製紙
　・浜松市の光・繊維高分子材料

各地域にある産業に対応するため、それぞれの技術分野に対して設備を有し、研究を行っています。また、各地域に共通の基盤技術として、機械電子・材料分野があります。

研究所の業務は、県内企業の技術的な相談、依頼試験や設備使用（共に有料）、企業との共同研究や受託研究も行っています。

鈴木科長からは、「研究所の職員は、地方公務員として守秘義務が課せられていますので、安心して技術分野の相談をしてください。」とのことでした。

■機械科設備見学
今回の見学した機械科の設備です。

(1)精密測定関連設備

機械関連では、その形状をいかに精度よく測定するかということが重要です。また、最近の特徴である三次元形状をどのように測定するかが課題となっています。保有する下記4つの測定機は、いずれも世界トップレベルの精度を誇る測定機で、寸法、表面粗さ、三次元形状を測定できます。

　・三次元測定機
　・触針式表面粗さ測定機
　・表面性状非接触測定機
　・3Dデジタイザ・非接触形状測定機

(2)光学測定装置

機械科では、「次世代照明（LED照明関連樹脂光学部品）の開発・評価に関する研究」に力を入れています。このため、光学測定装置が導入されています。下記の2つの装置は、LEDライトの性能を評価するのに必要な設備です。

　・全光束測定装置
　・配光測定装置

(3)電子顕微鏡

電子顕微鏡は、ミクロの世界を覗くのに、欠かせない機器です。同時に元素分析も可能です。

その他、測光・測色機器や、機械設計や光学設計に欠かせないシミュレーション装置など、多くの機器とスタッフを有しています。技術的な問題が発生したら、一度相談に行こうと思える見学会でした。