セミナー関連

2023年2月1日（水）　
村田アソシエイツ株式会社　代表取締役　東北大学特任教授
村田裕之氏による
マーケティング支援講座７
成功するシニアビジネスの作り方
を開催しました。



100名を超える大盛況でした！


本ブログでは、講演内容を簡単に紹介します。

シニアビジネスのポイントをささっと掴めるので、興味のある人は読んでみてください。

【目次】
１、シニア市場をどう見るか？
２、シニアビジネスをどう作るか？
３、そもそも、なぜ、シニアビジネスなのか？
４、シニアビジネスで日本は世界のリーダーになれる！


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１、シニア市場をどう見るか？
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・本講座で話すシニアビジネスの領域
　①60歳以上の市場
　②シニアが「使い手」になるビジネス
　③介護保険報酬に「依存しない」ビジネス

・シニア市場の３つの俗説
　①シニアは、他の年齢層よりお金持ちなのでは？
　②シニアは、日常消費も多いのでは？
　③シニアの消費は、「年齢」で決まるのでは？

・シニア市場の３つの正しい見方
　①シニア層は、資産は多いが所得が多い
　②シニア層の日常消費は、資産ではなく所得にほぼ比例
　③シニア層の消費は、シニア特有の「変化」で決まる

・シニア市場では「ダウンサイジング消費」が起こる
　ダウンサイズ消費　＝　出費を減らすために生活スタイルを変える消費のこと
　
　例：普通車をやめて軽自動車を買う
　例：一戸建て住宅をから都心マンションに引っ越す
　例：電話を格安スマホに切り替える

・シニアの２つの大きな行動変化

　①介護・葬儀が自分ゴトになった
　　昔はタブーだった「終活ビジネス」が、今は当たり前になっている

　②ネット利用率が急増！
　　→昔と違って、高額商品を簡単に買わなくなった
　　→家電量販店で家電を見て、ネットで安く買う
　　→ポケモンGOがシニアに大ヒット
　　→メルカリの出品数は、60代が20代の倍！
　　→こうしたシニアを、『スマートシニア』と呼ぶ




・結論：「シニア市場」というマスマーケットは存在しない
　
　そうではなく、『多様な価値観をもった人たちが形成しているミクロ市場の集合体』

　という見方が、正しいシニア市場の見方である



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２、シニアビジネスをどう作るか？
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チャンス①：飽和市場の周辺を見直す！

　例：フィットネスの「カーブス」　
　　　ムキムキの人向けのジムは、市場が飽和していた　
　　　→　でも、中高年女性に特化したら大ヒット！

　例：アナログレコード生産額　
　　　2019年ごろまで、生産額は飽和状態　
　　　→　でも、2020年ごろに急上昇！2022年には、33年ぶり40億円突破！


チャンス②：毎日行く所がない「不便」を解消する！
　
　例：コメダ珈琲
　
　例：カラオケ　まねきねこ
　
　退職者向けの「第３の居場所」として不を解消


チャンス③：旧態依然として利用者の「不」が多い市場を狙う！

　例：ハズキルーペ　→　「老眼鏡がダサい問題」を解消
　
　例：安価でおしゃれな補聴器　→　「補聴器が高い・ダサい問題」を解消


チャンス④：IT弱者の「不」が多い市場を狙う！

　例：まごチャンネル「チカク」　→　大画面でテレビ電話
　　　スマホが使えない、視力が弱いシニアに大ヒット！

　例：「ラクレコ」　→　CDの音楽をスマホに簡単コピー
　　　大量のCDを持っていた50・60代女性にヒット！




このように、シニアの不を解消することが、シニアビジネスの肝である



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３、そもそも、なぜ、シニアビジネスなのか？
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・日本はどんどん高齢化！

　現在の高齢化率は、なんと29.1％！！（2022年9月15日現在）

・高齢化率と呼び名

　①7％　Aging Society　高齢化社会
　②14%　Aged Society　高齢社会
　③21%　Super Aged Society　超高齢社会
　④28%　Ultra Aged Society　超々高齢社会

　なお、①～③は国連が決めた言葉、
　④は村田先生が作った言葉だそうです。

・日本・東アジア・先進国→少子化進む
　高齢者増加、労働力人口減少、社会が持続不可能になってくる！？

・おススメ映画「PLAN７５」
　カンヌ映画祭出品作
　75歳から自らの生死を選択するという映画
　社会の高齢化は止まらない、思考停止に陥るな、と警鐘

・元気な高齢者をビジネスのターゲットにしよう！
　
　元気な高齢者層を、「アクティブシニア」と呼ぶ


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４、シニアビジネスで日本は世界のリーダーになれる！
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・日本には、世界で最初にシニアビジネスを練り上げる環境がある！

　「シルバーエコノミー」を、世界は日本に学ぶ。フランスは国策に。

　課題先進国＝ビジネスチャンスが早く顕在化する

　多様性市場＝きめ細かな対応は日本人の得意なところ

　2030年までに世界の大半が高齢化

　好事例：ニンテンドー「脳を鍛える大人のDSトレーニング」
　海外でも大ヒット！


・シニアビジネスは、公的助成金や、介護保険報酬に依存せず解決することが必要！

　なぜ介護保険に依存しないビジネスが重要か？

　①保険報酬・国の政策に左右されない
　
　②市場規模が格段に大きい
　
　③介護保険のない海外にも輸出可能

こうした視点でシニアビジネスを考えることが重要。







以上です。いかがだったでしょうか？

シニアビジネスについてもっと知りたい方は、村田先生のブログや、書籍などを見てください。

①シニアビジネスの教科書
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②シニアシフトの衝撃
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③スマート・エイジング
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④村田裕之ブログ
　https://bb.hiroyukimurata.jp/
⑤村田裕之Eレター申込み
　https://bb.hiroyukimurata.jp/eletter/





村田先生、貴重なご講演、ありがとうございました！

＜中村俊也＞