2023年1月21日(土)、スタートアップ・ブレイン株式会社 代表取締役 堤孝志先生による
マーケティング支援講座 特別編
デザイン思考ワークショップ
をオンラインで開催しました!
今回のテーマは、
デザイン思考!
デザイン思考は、
突き抜けたイノベーション・アイデアを発想したい時や、
起業・新規事業に活用できる注目の手法です!
本ブログでは、講座でお話いただいた、「デザイン思考の手法」を3つ簡単に紹介します
↓↓↓
1、デザイン思考は、①課題設定→②解決策検討の2STEPで行う!
デザイン思考は、次の2STEPで行います。
①課題設定
まずは、顧客の抱えている課題に注目して、顧客の課題を深堀り・言語化する。顧客解像度を上げる。
(ここがものすごく重要!)
②解決策検討
顧客の課題を明確にした上で、その「解決策(ソリューション)」を検討する。質を上げる。
そして、①と②を何度も繰り返す、というのがデザイン思考です。
起業や新規事業を行う時、多くの場合は「自分達の都合や、作りたい商品・ソリューション」に注目してしまいがちですが、
デザイン思考では
まず「お客様」に注目するんですね。
ここが、非常にキーポイントになります。
2、①課題設定と②解決策検討は、1つ1つ順番に行う!
スタッフとしては、堤先生の次の言葉がとても印象的でした。
「新規事業において、①課題設定(お客様のニーズを掴んで課題の質を上げること)と、
②解決策検討(最適な商品を用意する)の2つを、『
同時に』やるのはよくない。
1つ1つ、順番にやらないと、『
二兎を追う者は一兎をも得ず』という状態になってしまう」
B-nestにお越しになる事業者・起業家の方を見ても、「自分達のやりたいこと」と、「お客様が求めていること」を同時に考えている方がほとんどだと思いますが・・・これは順番にやるべきだということです。
この言葉には、ドキッとする人も多いのではないでしょうか?
3、デザイン思考は、常識を破るアイデアや、アイデアの強制発想に使える!
一般的にアイデアと聞くと、「
頭の中で閃くもの」をイメージすると思いますが、
デザイン思考では、「
顧客課題を調査する過程でも閃く」のが特徴です。
ですから、デザイン思考では、
アイデア発想のタイミングが「2回ある」ので、より飛躍的な発想が可能になるのです。
もしあなたが、
「アイデアが湧かない…」
「アイデアが平凡でつまらない…」
という時は、デザイン思考で強制発想してみるといいかもしれませんね。
また、講座の中では、デザイン思考の事例が紹介されており、
特に次のエピソードは心に刺さりました。
===================
赤ん坊の命を守る『保育器』の開発
===================
発展途上国では、体温が維持できずに多くの赤ちゃんが亡くなっているそうで、
それをどうしたら解決できるのか?がミッションです。
(1)
通常の発想だと・・・
途上国では、体温が維持できずに赤ちゃんが亡くなっている
→ 保育器が使われていない
→ 保育器の値段が高いからだろう
→ 安い保育器を開発しよう!
となってしまいます。しかし、この発想では、問題の解決には至りません。
では、デザイン思考ではどうするのでしょうか?
(2)
デザイン思考だと・・・
途上国では、体温が維持できずに赤ちゃんが亡くなっている
→ 保育器が使われていない
→ なぜだろう?
まずは現地を調査しよう!
→ そもそも、電気がないので、寄付された保育器が使われて放置されていた!
(課題の質アップ)
→ さらに、そもそも地方の村で生まれた赤ん坊は、病院に行くことすらできない!(
課題の質アップ)
→ ということは、電気のない村でも、体温を調節できる保温装置が必要だ!(
課題の質アップ)
→ 電気を使う保育器ではなく、お湯や化学物質で
保温できる「おくるみ」を作ろう!
→ 成功
このようになったわけです。
いかがですか?
このように、デザイン思考では、顧客の課題に注目して、そこから解決策の質を上げるというプロセスを経ているため、より飛躍的な発想、新規事業につながるわけです。
興味を持って頂けた方は、ぜひデザイン思考を使ってみてくださいね!
堤先生、どうもありがとうございました!
<B-nestスタッフ 中村俊也>