産学連携

皆さんこんにちは

B-nestでは、産学連携の一環として、企業・大学見学会を実施しています。
平成３０年１０月１８日、産学連携事業でお世話になっている大学、自治体、
支援機関の皆さま等約２０名の参加者と共に株式会社アイエイアイ 本社（静岡市清水区尾羽577-1）を訪問してまりました。



皆さんも、東名高速道路や静清バイパスから、山手に大きな赤い「IAI」の文字を目にしたことがあるのではないでしょうか。
本社は清水区の高台にあり、１０階の会議室からは

ちょうど、豪華客船が寄港していました！

こんな風に清水港を一望できます

まずは総務課の望月課長より、同社の製品概要や企業理念等についてお話いただきました


「IAIスタジアム」（清水エスパルスのホームスタジアム）等で企業名称も幅広く知れ渡っている同社は、小型産業用ロボットの専業メーカーです。
IAIの製品は、シュークリームにクリームを投入するための機械や、ワインボトルのラベル張りの機械等、私達の身近にあるもののさまざまな製造工程でも使われています

設立は１９７６年４月、２０１８年４月時点での従業員数は１００５名。
ロボットの生産性を決める機械・電気設計、そして使いやすさを決めるソフトウェアにおいて、常に革新的な新技術を導入して画期的な製品を生み出しており、単軸・直交ロボットの国内シェアは５７．５％を誇ります（2017年度実績）。

また、国内外33か所の営業拠点での充実したサポート体制により、立ち上げ支援から製品導入後のアフターフォローまで素早く対応し、お客様の問題解決を支援しています。

HPには、導入事例とその効果が掲載されています　⇒コチラ


説明の後、本社敷地内にある尾羽工場の加工・組立現場、製品ショールームの見学をさせていただきました。

ボールナットひとつをとっても、大小約90種を生産するなど、仕様に合った性能の製品を多数有する同社は、完全受注生産をしています。　
つまりオーダーメイドとなるため、人の手で行う作業も多いのですが、ヒューマンエラーを防ぐために一つひとつの工程毎に機械のチェックが入る仕組みとなっていました。
工場内は撮影不可ですが、平均年齢３５歳位と若い方々がご活躍で、皆さん笑顔で挨拶してくださいました
また、衛生面にも徹底しており、清潔感のある現場でした



IAIには、ロボット製造と並んで、近年力を入れているもう一つの事業があります。
それが、２００７年に設立された「エコファーム部（農業研究部門）」

５，６００坪の広大な敷地面積の富士宮工場（富士宮市内房１７００番地）には、
エコファーム部専用の「エコファーム農場」が別途併設されており、こちらでは、有機農法による農作物の生産・農作業省力化ロボットの開発等を目的とし、自社独自の有機液肥を用いたトマトの有機水耕栽培などが行われています。

２０１５年には、当センターの「産学共同研究委託事業」にて、静岡大学工学部と共に、本事業におけるシステム開発についての研究をされました。　⇒詳細はコチラ
その当時の成果を活かしながら、現在も引き続き、安定した出荷量の確保、有機液の製造を目指して研究・活動を精力的に続けているそうです。



環境保全活動、社会文化支援活動等にも非常に精力的に取り組まれている同社は、企業理念の一つに「社員が知的に面白い仕事ができる」を掲げています。
今後益々ののご発展が楽しみですね
ご協力いただきました皆様、この度は誠にありがとうございました。