「Death Cafe」とは、お茶をしながらカジュアルな雰囲気の中で
生と死について語り合うもの。
2004年にスイスの社会学者が初めて開催したのをきっかけに、
現在ではヨーロッパを中心に日本でも東京や京都などで定期的に開催されています。
数年前、日経新聞でも取り上げらています。
掲載記事はこちら
皆さんこんにちは。スタッフ菅沼です
なんともインパクトのあるこのタイトル!!皆さんはご存じでしたか?
私は一瞬ドキッとしました。。
あなたは「Death =死」という言葉を目にした瞬間、何を感じましたか。
何かのきっかけがなければ、多くの人は「死」を敢えて意識することはなく、
戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、この世に生まれた以上、死は誰にでも平等に訪れるものです。
この世のすべての事象そのものは本来ただそこにあるだけで
「良い」も「悪い」もないけれど、
私たち人間の脳は、過去の経験から直感的にそこに自分勝手に色を付けて捉えます。
「死」について、一旦ありのままを受け留めてみる。
マイナスとかネガティブとかいった自分勝手なイメージや判断を手放した末に感じられる
心の内の微細な動きを、丁寧に感じてみませんか。
そこに湧き上がる本来の自分の純粋な感覚への意識は、
日々や、今この瞬間の生き方に何らかの変化をもたらすきっかけになるかもしれませんね
、、、と、私的な考えを少し語ったところで。
この「Death Cafe」
この度、静岡市内でも1月から3月にかけて3回にわたりイベント開催中
主宰・進行役を務めるのは、ブエナ・ビスタ・ソシアル・オフィスの伊藤元美さんです。
伊藤さんは高校時代、旧東ドイツへの10か月の留学の中で、貧困・失業・一人親家庭・ドラッグ依存症・LGBT・人種差別等、さまざまな人や出来事に出会い、衝撃を受けたそうです。
この経験がきっかけとなり、大学での社会福祉学の学びを経て、卒業後は社会福祉士として東京都港区白金の特別養護老人ホームの相談員や、法務省外郭団体にて法的な代理人として、終末期の意思決定支援を行ってきました。
ご主人のご実家である静岡に移り住んで2年目。現在は高齢者相談センターにて相談業務に就いています。
「大切なことを自分の言葉で一人でも多くの方に伝えたい」という想いをカタチにしていく決心をされた伊藤さん。
ご自身の体験や仕事場で培った知識を生かし、自分や家族の老後を考えるセミナー開催や、このDeath Cafeの医療・福祉施設での実施を目標としていらっしゃいます。
今回のイベントは、その皮切りにと立ち上げたとのこと。
昨年当センターの「ちょこっとアフター6勉強会 ~自主企画講座を開いてみよう~」で、介護保険についてのミニセミナーを披露してくださった際の伊藤さんは、正直「さすが!」の一言でした。
専門知識の量については言うまでもなく、何より印象深かったのはその伝え方。
ほとんどの人が、いざという時にしか向き合うことのない「親の行く末」に必要なことについて、
丁寧且つはっきりとした言葉遣いに、温かみのある笑顔を添えて、
誰にでもわかりやすく伝えていらっしゃる姿は、とても印象的でした。
この講座を聴く必要のある方の状況や心境への配慮が身に沁みついているのでしょう。
「経験に勝るものなし」とはこのことだと、感服でした。
仕事上、様々な状況の方の看取りに立ち会ってきた伊藤さん。
彼女の前でなら、なんだか整理のついてない感情も素直に話せそうな気がしてきませんか
さて、今後の開催は2月16日と3月16日です。
お申し込みはメールかお電話にてどうぞ。
TEL:080-5411-7580(伊藤元美さん)
MAIL:buenavistasocialoffice@gmail.com
~第一回参加者の感想(I様)~
"生きる"こと"死ぬ"ことを考えて人に話すことで頭の中が整理されていくのがわかりました。
他の参加者の価値観に触れられるのも楽しさの一つですね。
"死"から"今"を考えるキッカケになりました。
自分らしく人生を生き抜く!自分の気持ちに正直に生きたいって思えました。
最後に、伊藤さんからのメッセージです。
「お茶飲みながら、ケーキを片手に、死に関することについて語り合おう」というのが、このカフェの目的です。
御自身の喪失体験や、行く末に関して話したり、「死」をとおして「生」を見つめ直したりすることができる場です。
皆さんに、カフェでお会いできるのを楽しみにしています」